2010年5月10日月曜日

FileMakerのコンバート手順

お金出して外に頼みたくないとか、中身が複雑すぎて無理って言われたとか

予算が取れない方のためにざっと手順をば、

1、データ無しBUを用意。これで作業します。データがあると重いので。

2、コンバート(最新版で開く)

3、各ファイルのファイル参照名称をキレイにします。「fileName  x」なんて

感じでダブってたりすると思うので、その中の一つを「fileName」に編集。

あわせて参照動作を軽くするために参照PATHを実在する(使う)ものだけにします。

4、リレーションシップグラフで3できれいにしたファイル参照名に取り替えます。

5、値一覧定義とフィールド定義も確認して4と同じ作業をします。

6、4と5が終わったら使われなくなったファイル参照を削除します。

これでデータのつながりに関する作業は終わります。簡単ですがファイル数が多いと

一つ一つの動作に非常に時間がかかります。

7、全てのレイアウトを修正します。一言ですますと簡単そうですが軽く地獄です。

テキストフィールドの文字サイズごと必要な縦幅が違うので大きさの調整が必要になります。

それとVer7以降でブラウズと検索でフィールドの入力可否を分けられますので

そういった箇所の調整と、日付の区切りがver6まではYYYY.MM.DDだったのが、

Ver7以降ではYYYY/MM/DDとなっていますので、日付書式も調整して下さい。

レイアウトに置いてあるテキストラベルとか全滅している可能性が大ですので

すべて大きさを調整します。ラジオボタンやチェックボックスも同様です。

ひたすらコツコツ地味な作業です。知識やスキルはいりませんけどね。

ここまで終わると動くものになります。 重要なのは6。間違えて整理し忘れていたり、

使っているファイル参照を消してしまうと、つなぎ直し作業が 発生します。これ大変。

レイアウトは印刷レイアウトのみさっと直すか、作り直すかして、入力や検索は

あとからちょっとずつでも良いでしょう。

スクリプト関連での注意は、複数ウインドウを使うスクリプトで、レコード確定が

おろそかになっていると、「別のウインドウで使用中です」みたいなエラーが出るように

なる事です。そこで処理が止まってしまうので、横着せずコツコツ直して下さい。

まぁ、リレーションの定義が複雑な業務系ほど悲惨な状態になってたりするので、

いっそ作り直した方が快適になるかもしれませんけど。。

FileMaker Ver6あたり

未だに現役の場合もあるでしょうFileMakerのVer6(含むVer5)について

カスタムWeb公開という機能があります。これはHTML内にCDMLという

独自ルールのタグを埋め込む事によってFileMakerデータをWebブラウザに表示

させるという物です。

ぶっちゃけ重いと思います。それとURLがFileMakerServerが社内にあったり

するので、http://グローバルIP/xxxxとかになります。

よくないですね。まぁドメインにする事もできたと思いましたけど。。

CDMLとはクラリス何とかマークアップランゲージです。

あまりWebプログラムの知識のない方でも出来る一方、

ファイルの置き場所に制限がある等一般公開用には適さないのでは?

と考えます。

最新のFileMaker Ver11ではプリンタの用紙サイズ覚え込みも

だいぶ改善されたようなので、古いFileMakerを使う理由は無いと

思います。実際には業務でフル稼働していて移すに移せないとか、

最新版に調整する時間が・・というものですが、

そういう時はお金を出してデベロッパーにお願いしましょう。